ミニコミとマスコミの総合誌2014年11月号
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デジタルシネマの転用から始まった放送用の4Kシステムも、世界的な次世代放送・UHDへの関心の高まりにより、急速に充実してきた。 当初は、デジタルシネマ用のワークフローを使っていたため、RAWで撮影して、DI、編集、DPXでパッケージといった作業が行われていたが、ソニーからXAVC、アップルからはProRes、グラスバレーからHQXといったUHD用のコーデックが登場、さらに最近はパナソニックからAVC Ultra、アビッドからDNxHRが登場して、いよいよHD並のワークフローがとれるようになってきた。急速にシステムが充実してきた4Kの状況を考えてみたい。 (矢) |
ソニー㈱イメージング・プロダクツ&ソリューションセクタープロフェッショナル・ソリューション事業本部
コンテンツクリエーション・ソリューション事業部 事業部長 桐山宏志 氏
副事業部長 林 亮輔 氏
ソニー㈱は、オランダ・アムステルダムで、9月12日から開催されたIBC 2014で、これまでの枠組みを超え映像ビジネスの可能性を追求するソニーのチャレンジの意味を込め《Beyond Definition》をテーマに、普及が加速する4Kをはじめとした高画質映像による感動体験の創出や、映像制作領域におけるワークフローの利便性を追求した最新の映像ソリューションおよび新製品を展示した。 同社の事業への取り組み、今後の展開について、ソニー㈱イメージング・プロダクツ&ソリューションセクター プロフェッショナル・ソリューション事業本部コンテンツクリエーション・ソリューション事業部事業部長の桐山宏志氏、副事業部長の林亮輔氏にお話を伺った。(矢) |
パナソニック㈱AVCネットワークス社イメージングネットワーク事業部
プロフェッショナルビジネスユニット長 宮城 邦彦 氏
パナソニック㈱は、新開発スーパー35mm MOSセンサーと同社独自のAVC-ULTRA映像コーデックファミリーを搭載した4Kカメラ/レコーダー「VARICAM 35」と、最大240fpsのHDハイスピード撮影に対応した2/3型3MOS搭載の「VARICAM HS」の販売を10月20日から開始した。「VARICAM
35」はスーパー35mmサイズ、有効890万画素の新開発MOSセンサーを搭載。14+ストップの広いダイナミックレンジと広い色域を実現している。また、PLレンズの画角と被写界深度をフルに活かした高解像度の4K映像収録が可能となっている。 |
グラスバレー㈱ 代表取締役 北山二郎 氏
ストラテジックマーケティング エディティングシステムズVP 竹内 克志 氏
プロダクトマネージメントディレクター 片岡 敦 氏
グラスバレーはIBC 2014で ”FUTURE-READY”
をテーマにカメラ、スイッチャー、編集、リプレイを中心とした4Kワークフローを始め、End-to-endのトータルソリューションを展示した。 グラスバレーのIBCの取り組み、今後の展開等、 |
編集企画部
㈱日立国際電気は、9月にオランダ・アムステルダムで開催されたIBC2014で発表した放送用4Kカメラシステム『SK-UHD4000/CU-UHD4000』の製品内覧会を、10月16日・17日の両日、同社小金井工場で開催、在京民放、NHKを中心に放送局関係者約60名が参加した。 同社の放送用4Kカメラ=SK-UHD4000は、2/3インチ220万画素CMOSセンサーを使ったデュアルグリーン方式の4板式で、総画素数は880万画素となりネイティブに4Kの高精細な解像度を実現している。(矢) |
ネクシオン㈱執行役員社長室長兼第一事業部長 水口寿彦氏/第一事業部担当部長 大川顕央氏
ネクシオン㈱は映像伝送・映像配信のトータルソリューションのサービスを展開しており、高いクオリティが必要とされる放送局向け映像サービスから、パソコン・携帯電話・スマートフォン等の一般視聴者向けインターネット配信まで様々な映像サービスを提供している。 ネクシオン㈱の主な事業内容の国際伝送、国内伝送、固定回線サービスの詳細と今後のビジネス展開について、執行役員社長室長兼第一事業部長の水口寿彦氏と第一事業部担当部長の大川顕央氏にお話を伺った。
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編集企画部
中京テレビ放送は、LTO-6によるアーカイブシステム『LTOライブラリシステム』の運用を段階的に開始した。
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編集企画部
㈱岐阜放送は、このほど大型中継車の老朽化により、大型中継車並の機能を備えた中型中継車に更新、今年3月に導入し、4月のゴルフ中継から運用を開始した。また、15年使用した小型中継車についても老朽化により、スイッチャーや12mの電動ポールを備えた最新設備を搭載した小型中継車に更新、7月から運用を開始した。両中継車とも、システムの設計・施工は㈱朋栄が担当した。 |
福井テレビは2002年に導入、その後2006年にサーバーシステムを更新しHD化した報道サブのニュースオートメーションシステムが老朽化したことから、このほど報道・制作のファイルベース化に対応した新報道サブシステムに更新、6月から新システムの運用を開始した。新たに運用を開始したシステムは、西日本コンピュータの報道支援システム『JAPRS』と、朋栄のベースバンドのビデオスイッチャー、OTC、さらにファイルベースシステムを組み合わせて構築したもの。システムの設計・施行は㈱朋栄が担当した。 完成した新報道サブの運用にあたっては、技術の専門スタッフでなく、報道記者や制作ディレクターによるオペレーションを実現している。以下にその概要を紹介する。 |