IMAGICA、バラエティ番組対応の初の本格的HDノンリニア編集室稼働
鰍hMAGICAは、品川プロダクションセンターにHDノンリニア編集室『30ED』、HDリニア編集室『第8編集室』、また湾岸スタジオにHDリニア編集室『A−7』を完成、4月1日から運用を開始した。中でもHDノンリニア編集室『30ED』は、今後のノンリニア化を見据えて今までノンリニアでは不得意とされていたテロップ作業まで考慮した。バラエティ番組に対応した本格的編集室として設計している。
品川プロダクションセンター3階に完成した『30ED』は、メインマシンにアビッドのシンフォニー・ナイトリス(Ver1.8.1)、サブマシンに同メディアコンポーザー・アドレナリンを設備。両マシンとも、サファイアプラグインを搭載。HDDは既設のシンフォニー・ナイトリス編集室と共有で12TBを設備。キャラクターゼネレータにはアビッドのDeko1000HDを設置。マスターモニターにソニーの液晶BVM−L230、ミキサーがRenegadeのBlue328、VTRがHDW−D2000(HDCAM)とHVR−1500(HDV)を設備している。
30EDについてEDグループの西山・宮田両課長は『今までバラエティはリニアが中心だったが、ノンリニアでやってみたいと言う要望も多かった。お客様には、番組をリニューアルするつもりで新しい映像作りにトライしていきましょうと提案している。ナイトリスの選択は既設の28EDがあったのと、10年ほど前からSDのシンフォニーを稼働していたことから、オペレーションにも慣れていたため。また、マルチカメラ編集に強いことも選択要因になった。28EDとユニティでつながっているのと同時に、各部屋のサブマシンのアドレナリンともつながっており、メインマシンを使用中でもサブマシンを外部コントロールして素材のデジタイズを行ったり、ちょっとした直しも部屋を拘束せずにできる仕組みになっている。今回の30EDの大きな特徴はDekoを設置したことで、メインを使わずアドレナリン側でプロジェクトを再生しDekoでテロップを作るというワークフローになっている。ここで、グラフィックファイルとしてテロップデータを保存してインポートする形にすることにより、ナイトリスのサファイアでエフェクトをかけて光らせたりもできる。Dekoに関してはリニアでずっと使っており信頼度も高く、これで上手くいけば一気呵成にノンリニア化を図りたい(笑)』と新編集室について説明した。
一方、ノンリニアは編集機が両室共にソニーのプラグインエディター、スイッチャーがMVS−8000GSF、キャラゼネがDeko1000HDという構成。今回、アシスタントの勉強用に編集機のモニタと小型のピクチャーモニタ(湾岸1U8連、品川2U4連×2)を設置している。
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